仕事がストレスで辞めたい。会社が憂鬱で逃げたい人がまずするべきたった1つのこと

仕事がストレス
  • 仕事がめちゃくちゃストレスたまる
  • 毎日会社に行くのが憂鬱
  • すべて投げて逃げ出したい

というふうな気持ちになっていませんか?

2020年10月に厚生労働省が発表したデータにおいて、若者の死因第1位が自殺だったことが話題となりました。日本人のストレス問題は、深刻なところまできています。

ストレスの主な原因として、毎日の仕事疲れは言うまでもありません。そしてさらに、会社へ行くことを特に憂鬱に感じる日もあるのではないでしょうか。

その憂鬱さを少しでも軽減させる方法こそ、ストレスの自己分析です。おそらく原因は1つではなく、いくつかの要素が絡み合っているのではないかと思います。

まずは客観的に自分を見て、ストレスの原因を解き明かしていきましょう。そしてたとえ1つだけでも悩みを解消できれば、仕事に対する憂鬱さも軽減されるのではないでしょうか?

仕事の何がストレスになっているかを分析しよう

人間関係 

会社というコミュニティに所属する以上、避けては通れないのが人間関係です。ひとえに人間関係といっても同僚同士・上司と部下・お局と新人など、問題が起こるパターンはさまざまです。また社会的にはモンスタークレーマーも話題となっています。

人間性が合わない・ちょっとした意見の相違があったなど、人間関係のこじれは小さなことから始まります。しかしそれが原因で報連相に支障をきたしたり、仕事をしづらいと感じるようになってしまったら大問題です。

厄介なことに、人間関係のトラブルは無関係な人まで巻き込んでしまうことも少なくありません。職場全体の士気を下げてしまう前に、一刻も早く対処したい問題といえるでしょう。

プレッシャー、責任の大きさ 

いつどんな立場になっても、仕事には責任が付きまといます。

まず入社時は、毎日が「うまくできるのか」「早く仕事を覚えなければ」というプレッシャーとの戦いです。

そうして「若手」と呼ばれる時代は、会社にもよりますが3年で終了すると言われています。そのあとは周囲の期待や後輩の育成など、また別の責任が生まれてくるでしょう。

ベテランになるほど仕事は増え、責任も重くなっていくものです。それは現代の若手社員の出世欲の低さや、会社への帰属意識の弱さへと繋がっています。

段階的に訪れる責任との向き合い方。それは長く仕事を続けていくために、乗り越えなければならない試練と言えるでしょう。

仕事量、労働環境

「仕事量・労働環境」は厚生労働省のアンケート調査によると、離職理由として男女いずれもトップ3に入ります。

過労死事件が相次いだことから政府は現在、長時間労働を規制しています。それによって実際、残業や休日出勤が改善されたという声もありました。

しかし過労死事件のあった会社では、規制後も結局は明け方に早出していたと報道されています。また残業ができないせいで仕事が終わらないと嘆く人もいました。

長引く不況からの人員削減。それによって1人当たりの仕事量が多すぎるという問題を、そもそも解消しなければならないのでしょう。

給料

給料の悩みは、とくに家族を養っていかなければならない男性にとっては深刻でしょう。政府の働き方改革によって残業が少なくなった一方で、給料が下がったという不満の声もあります。

若手時代は特に、仕事量やプレッシャーに対して給料が少なすぎると感じることも多いでしょう。そしてそれは「もう給料分は働いているからいいだろう……」と、仕事へのモチベーションの低下を招きます。

2020年に政府はコロナを理由に、各都道府県に最低賃金の引き上げを要請しました。しかしいまだに地方であるほど給料が低いという、賃金格差に悩む人も多いです。

今の若手が車や腕時計などの嗜好品にお金を使いたがらない理由には、手堅く生活していかなければならないという切実な理由もあります。日本経済のためにも、低賃金は率先して解決したい問題です。

仕事内容

就活のスタートを思い出してみてください。まずは「何をしたいのか」だったのではないでしょうか?

しかし実際に入社して、理想とのギャップを感じる方も少なくはありません。

例えばクリエイティブな職種についたものの、クライアントの意向を優先するため作りたいものが作れない。教職に付いたが、子供よりも親の意見に振り回されてしまう。

どんな仕事でも「こんなはずではなかった」という体験を耳にします。

そもそも給料や通勤時間、または社会的な事情からやむを得ず就職したという方もいるでしょう。全員がやりたいことを仕事にできているとは限らないのです。

長く仕事を続けるうえで重要なことと言えば職場の雰囲気と待遇、そしてやりがいでしょう。やりたいことを仕事にできなかった場合、どうやってモチベーションを保っていくか壁にぶつかることもあるかもしれません。

自分への評価

他人と同じ空間で同じ作業をすることには、常にプレッシャーが付きまといます。

「自分が足を引っ張っているのではないだろうか」

「話を聞きに行ってもいいだろうか」

気にする必要はないと承知しながらも、どうしても意識してしまうのが人からの評価です。

特に若手時代。先輩への気づかいや慣れない仕事への戸惑いで、精神的に疲れてしまう方も多いでしょう。そして人の目を気にしすぎると、思うように動けずに仕事が停滞してしまいます。

また最近は、飲み会などに参加しないことを選択する方も増えています。いわゆる「飲みニケーション」を使わずに、職場で自分を確立する方法を考えましょう。

社風

仲良くアットホーム、気さくな体育会系、適度に距離感があるドライな職場など……。社風は会社によってさまざまです。

職場見学や面接のときに、ある程度ならば感じとることもできるでしょう。しかし実際に働いてみると、イメージと違ったということもよくあります。

社風になじめないと何かと戸惑うことも多いでしょうし、最悪の場合孤立してしまいます。なじめない1人によって全体の空気が悪くなり、職場崩壊してしまったという話もあります。

待遇や仕事内容の以前に。もしかしたら社風は、入社して真っ先に直面する問題なのかもしれません。この最初の壁をどう乗り越えるかで、今後の会社との付き合い方が決まるでしょう。

分析結果から改善策を考える

人間関係 

トラブルとなった相手によって、対処方法も変わってきます。

まずは信頼できる周囲の人に相談しましょう。例えば職場に人間性が合わない人がいるとすれば、同じように感じている人もいるかもしれません。

共通する思いを抱えている仲間がいるというだけでも心強いものです。また困ったときに、互いにフォローし合うこともできます。

トラブル相手があまりにも悪質だった場合、パワハラやセクハラに当たることもあります。1人で抱え込まずに上司に相談しましょう。

2020年には企業に対し、ハラスメントの防止策が義務付けられるようになりました。会社の相談窓口や、行政が運営する相談コーナーを活用しましょう。

プレッシャー、責任の大きさ

責任やプレッシャーは、期待への裏返しとも言えるでしょう。

大きな仕事を乗り越えたとき。そこには安心と達成感があり、また一回り成長した自分の姿があるはずです。

苦しくなったときは、そんな自分を想像してください。また自分へのご褒美を設定することも効果的です。

しかし押しつぶされるほどのプレッシャーを感じていたら、上司や同僚に相談してください。ストレスを口に出すだけでも脳の緊張が緩和されると、科学的にも証明されています。

またミルクココアやハーブティー、飲むヨーグルトにはリラックス効果があります。アロマや音楽によるリフレッシュもオススメです。

仕事量、労働環境

仕事量が多すぎる・長時間労働をさせられるのは、会社の人手不足が原因です。

上司と相談し、人員を増やすことが1番の解決策でしょう。

とはいえ広告の掲載や新人教育など、求人活動には大きなコストがかかります。

そのため会社は人員を増やすことを嫌い、なるべく最小限で現場を回そうとします。

結局は自分で努力し、仕事を少しでも効率化していくほかないでしょう。

例えばWordやExcelをうまく使いこなせば、かなりの作業が自動化できます。また最近では、便利なフリーアプリも充実しています。

仕事を1度、客観的に見てみましょう。そして何が負担となっているか、カットできる部分はあるのか検証してみることが必要です。

給料

日本の給料体制は、実力主義が台頭しつつあります。しかしいまだ年功序列は根強く、飛躍的に給料アップを目指すことは難しい職場が多いことでしょう。

それでも将来的に給料を上げるために、個人ですぐにできる努力があります。資格の取得です。

例えば介護業界には、勤続することで「介護福祉士」という資格をとることができます。多くの場合、資格を取得することで月1~2万円ほどの手当が支給されます。

危険物取扱者などもまた、取得することで手当の出る資格です。またプログラマーの方ならプログラミング言語、飲食店で働いている方なら栄養管理士などスキルアップすることが可能です。

すぐに給料を上げることは難しいかもしれません。しかし今できる仕事を増やすことで、将来的な昇給が望めるでしょう。

仕事内容

好きなことを仕事にできているかアンケートをとると、およそ30~40%の人がYESと答えるそうです。

年齢が上がるにつれてYESの割合は大きくなるという特徴があります。60代を見ると半数がYESになります。

これはつまり、働く中でやりがいを見つけ出しているということになります。

たしかに始めは理想とちがうことを悩むかもしれません。しかし問題を解決したときの爽快感や先方からの感謝など、だんだんと好きな部分が見えてくるものです。

またどうしてもやりたいことがあった場合、それは趣味にしてしまうことをオススメします。

「本当に好きなことは仕事にしてはいけない」という言葉もあります。どんなに好きなことであっても、金銭が絡むと苦痛に感じるようになるためです。

仕事の合間に、好きなことをして息抜きをする。このメリハリは長く仕事を続けていくために大切なことです。

自分への評価

現在はシステムを利用した人事評価制度もあります。自分の社内における評価が一見してわかるだけでなく、ボーナスにも結びつきます。

しかしシステムの導入には予算がかかりますし、社員に周知する手間もあります。現実的な解決法とはいえないでしょう。

基本的に会社に在籍できているということは、自分に役割や価値があると考えていいでしょう。

忙しいときの数合わせ、人員不足の穴埋め。そこから次第に、自分の立場が確立していきます。長く働くことで自然と評価も上がり、他者の目も気にならなくなります。

また飲み会が苦手という方もいるでしょう。不参加ももちろんアリだと思います。アルコールが苦手・金銭的に苦しいなど、親しい人には理由もはっきり言えるとベターです。

仕事への評価は、仕事上でされるべきものです。飲み会はあくまで付き合いの延長です。

社風

社風は理念として明文化されていることもあるでしょう。しかしたいていの場合、目に見えない「空気」のようなものです。

つまり長い時間をかければ、なじんでいくこともできるでしょう。社風に慣れてさえしまえば、合わなくても気にならなくなります。また会社の人たちも、あなたをどう扱えばいいか理解するようになっていきます。

ただ最初はそれこそ「空気を読んで」、無理に合わせてみるのも1つの手です。そこで周囲の人と打ち解ければ、自然と社風に慣れることもできます。

しかしどうしても社風を受け入れることができない場合もあるかと思います。そのときは1人でもいいので、会社で気の合う仲間を見つけることをオススメします。

改善できそうにない場合にするべきこと

仕事の悩みは、じつは時間が解決してしまうことも多いです。

気が合わない人がやめてしまった。苦手な仕事にも慣れてしまった。働くうちにやりがいを見つけたなど……。

それは会社が、外部からの刺激に柔軟でいなければならないからです。社会情勢や働き手など、少しのことで環境はがらりと変わります。

それでも悩みがいつまでたっても解決しない、解決する前に限界になりそう。そんなときは会社ではなく、あなた自身が変わるべきときなのかもしれません。

仕事の悩みは解決した先から現れ、尽きることはないでしょう。それでも居心地がよかったり、やりがいを感じるような会社は必ず存在するはずです。

転職によって、納得できる自分の「居場所」を見つけましょう。