次の仕事が決まってないけど辞めるのはOK?状況別に徹底解説!

次の仕事決まっていないけど辞める

次の仕事が決まってないけど辞めていいかは状況次第

転職を考えたとき、2つの選択肢があります。

  • 現在の仕事を続けながら、転職先を見つける
  • 次の仕事が決まってないけど、仕事を辞める

転職活動の時間が取れないから、仕事を辞めたい…。

転職活動に専念して、少しでも早く次の仕事を見つけないと…。

と思いがちですが、仕事を辞めてしまう前に、冷静に現状を見つめてみましょう。

次の仕事が決まってなくても辞めてもいいかは状況次第です。

まずは外的要因です。直近の例を挙げると、2018年はアベノミクスによって就職事情は数年ぶりの売り手市場でした。

しかし2019年末頃から始まったコロナ禍により、求人数は激減しました。

売り手市場を見込んで退職してしまった人にとって、大打撃だったと言われています。

そして内的要因は、すなわちあなた自身の状況です。今すぐに仕事を辞めてしまって困ることにならないか、冷静にチェックしていきましょう。

次の仕事が決まってないけど辞めていい人

貯金が充分ある

次の仕事が決まってないけど辞める場合、貯金額100万円を目安としている方が多いようです。

今までの生活費に加え、退職後は思わぬ出費がかさむものです。その一例を見ていきましょう。

住民税

会社に所属している間は、給料から天引きされています(特別徴収)。

しかし会社を辞めた場合、自分で支払う方法に切り替えなければなりません(普通徴収)。

自治体から納税通知書が届きコンビニエンスストアや銀行、市役所の窓口で支払います。

前年の所得によって、納税金額が決まります。

国民保険

会社に勤めている間には社会保険に加入し、給料から天引きとなります。

しかし会社を辞めるときには脱退し、健康保険証も返還しなければなりません。

そして次の仕事が決まるまでの間は、国民健康保険に加入します。

ただし家族の扶養に入る場合は、保険料を支払う必要はありません。

また条件を満たせば、元の会社の保険に加入し続けることができる「任意継続制度」もあります。

国民年金

会社に勤めている間は、厚生年金として給料から天引きされています。

そして退職日の翌日から、自動的に国民年金に加入したとみなされます。

国民年金の金額は、年度ごとに見直されます。令和2年度は月額16,540円です。

転職活動費

転職活動を始めるために、履歴書や証明写真は必要不可欠です。

またリクルートスーツやバッグなどの服飾品を一新する方もいるようです。

しかし最も負担となるのが交通費です。

場合によってはホテルの宿泊費や、食事代が発生することもあります。

すぐに仕事が決まるスキルがある

新卒で入社しても、およそ3割は転職すると言われています。

これは終身雇用制度に価値がなくなり、ステップアップしていくことが常識になったためと言われています。

理由がステップアップならば、転職にも寛容な社会になりつつあるといえます。

そしてステップアップを証明するものこそが、履歴書に書く資格やスキルです。

中途採用の場合、会社からは即戦力となることを期待されます。

次の仕事が決まらないまま辞めても、スキルがあれば転職活動を短期間で終わらせることができるでしょう

実家暮らし

実家に住んでいれば、次の仕事が決まってないけど辞めてしまっても生活は保障されます。

また家族の扶養に入ることができれば社会保険を支払う必要がなくなり、金銭的に大きなメリットになります。

ただし、

  • 転職活動のために退職することを、あらかじめ相談すること
  • 地に足をつけた転職活動を行い、十分な見通しを立てること
  • 無職期間の生活費について相談すること

など、家族への気配りが重要です。

心身ともに万全な状態で転職活動を行うためには、家族の理解と協力が必要となります。

実家に住みながら転職活動をするということは、家族もまた巻きこんでいるということを意識しましょう。

次の仕事が決まってないので辞めたらダメな人

貯金が少ない

中には貯金がほぼ0の状態で転職活動を行い、成功させた方もいます。

しかし基本的に貯金が少ない状況で、次の仕事を決めずに辞めることはおすすめできません。

会社に勤めているあいだ、給与から天引きされていた雇用保険。

雇用保険は退職したあとも、安定した生活を送るために国から失業手当を受け取ることができる制度です。

しかし給付には条件があります。

まず退職後7日間は「待機期間」といいます。

待機期間のあいだは失業手当を受けることはできず、またアルバイト等も禁止されています。

そして自己都合による退職の場合、待機期間のあとに「給付制限期間」があります。

2020年10月に法改正されたものの、2ヶ月間は手当を受け取ることができません。

また初回の給付は、待機期間終了日から認定日までの日数で計算されます。

つまり1ヶ月分満額でもらえることはほとんどなく、数日間分・数万円程度の手当になります。

仕事を辞めたあとの失業手当をあてにすることはできません。

退職後は貯金を切り崩しながら生活していくと考えるべきでしょう。

特別なスキルがない

次の仕事が決まってないけど辞める前に、現在の仕事で将来的に取得できるスキルがないか調べてみましょう。

資格試験には、受講条件として実務経験が必要となる場合があります。一例を挙げてみると、

  • ファイナンシャルプランナー
  • 介護福祉士
  • ケアマネージャー
  • 宅地建物取引士
  • 税理士
  • 土木施工管理技士
  • 二級建築士
  • 調理師免許
  • 衛生管理者
  • 自動車整備士

などがあります。

実務経験がなくても受験できることもありますが、専門大学の学歴などが必要となります。

資格やスキルは転職活動において大きな武器となります。

これまで従事した日々をムダにしないためにも、仕事を辞めてしまう前に資格に挑戦してみてはいかがでしょうか?

一人暮らし

一人暮らしで転職を考えている方は、まずは生活費を見つめ直してみましょう。

生活費とは具体的にいえば、

  • 家賃
  • 光熱費
  • 食費
  • 日用品
  • ネット、スマートフォン代
  • ガソリン代
  • その他

となります。

これだけでも最低10万円ほどの支出になるのでは?

次の仕事が決まってないけど辞める場合、しばらくは貯金を切り崩して生活していくことになります。

どれくらいの期間ならば生活を維持できるか、厳密な金銭管理と転職活動のスケジュール管理が必要となります。

また不意の病気や怪我で、想定外の出費があった場合のことも想定しなければなりません。

一人暮らししながらの転職活動には、相当な計画性と強い意志が求められます。

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辞めていい人もダメな人もいざというために準備しておくべき3つのこと

面倒だけど、いざという時のために転職サイトに登録しておく

次の仕事が決まってないけど辞めたい。

そう考えた理由は、今の仕事が忙しく転職活動をする時間が取れないからではないでしょうか?

そんな方にオススメするのが、転職サイトへの登録です。

サイトを利用しての転職活動の最大のメリットこそ、手軽さなのです。

  • 無料で登録できる
  • 空いている時間を利用していつでも求人情報をリサーチできる
  • メールアドレスを登録すれば、希望に近い求人情報があればメールマガジンで案内してもらえる
  • 履歴書を登録すれば、ワンクリックで企業説明会や採用面接にエントリーできる
  • 履歴書を書き直したり、封筒や切手を用意して郵送する手間が省ける
  • 履歴書を見た企業から、アプローチを受けることもある

転職サイトを利用することで転職活動を効率的に、そして自分の好きなタイミングで始めることができます。

忙しい方の強い味方といえるでしょう。

スキルアップのために資格を取っておく

仕事を続けながら転職の成功率をアップさせる1番の方法は、資格の取得です。

とくに他業種への転職を考えている場合、志望企業へのアピールポイントになります。

資格の中には実務経験がなくても受験可能なもの、独学でも取得できるものもあります。

また「次の仕事が決まってないけど辞めようか」と悩んでいる方は、思うように時間が取れないと考えているのではないでしょうか。

しかし忙しい合間に資格を取得できたということ。

つまりスケジュール管理ができ、勤勉で熱心な人物と見ることができます。

企業側は、資格を持つ人を人柄としても評価する傾向にあります。

日頃から求人誌などをチェックする

求人雑誌や新聞折り込み、転職サイトなどさまざまなところで求人情報を目にする機会があるでしょう。

目に付いたときでいいので、求人情報は一通りチェックしておくことをオススメします。

いろいろな業種や仕事を知ることで、転職先の候補を広げることができます。

また簡単に会社同士の待遇を比較できるので、立派な企業研究となります。

そして社会的な就職事情をおおまかに把握することができます。

例えば1年間を通して求人情報の多い時期と少ない時期で、波があることがわかるでしょう。

求人情報が多い時期こそ、転職の好機といえます。

またどの地域でどんな業種が盛んなのか、特色も見えてきます。

掲載頻度が高い会社は、人の定着率が悪いとも言われます。

現在の仕事と並行して転職活動を行うのは難しいことです。

しかしこまめに求人情報をチェックすることで、会社に対する審美眼を鍛えることができるでしょう。

あなたが第二新卒者ならば、どれくらいの転職期間がかかるかを下記リンクからチェックしてみてください。

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